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tf-2md3-devel@t-frog.com

Re: 「ブラシレスギアードモータ」駆動方法について

Date:
Fri, 07 Nov 2014 16:16:27 +0900
From:
"進藤@三矢"<
shindo at mitsuya-lab dot co dot jp
>
To:
tf-2md3-devel at t-frog dot com
Subject:
[00068] Re: 「ブラシレスギアードモータ」駆動方法について
渡辺 様

進藤です。

対応頂きありがとうございます。

> ・エンコーダのパルス数は、モータ1回転あたり、ギヤ出力1回転あたり、のどちらでしょうか?
→モータ軸1回転あたりのパルス数です。

> ・モータの電気的な極数(何周期の駆動波形を与えるとモータ軸が1回転するか、
>もしくは、モータのホール素子出力のモータ軸1回転あたりのパルス数)を教えて下さい。
>これは、モータのタイプによりますが、コイルの個数と配線で決まります。
→「電気的な極数」とはスロット数の事でしょうか?
回転ロータの「永久磁石」の極数(2の倍数)の事でしょうか?

現在の情報では「極数は20極」で
したがって、モータ1回転(減速後は1/15回転)時のホールICのパルスは20×3(U,V,W)=60
となるとの事です。

念のため、現在具体的にどこの数か確認中です。

> Spur_set_vel( 1.1 );
> で、速度を1.1m/sに設定されているようですが、
> ギア出力の最大回転数105rpmでタイヤ半径0.0625mですと、最高速度は0.69m/sとなります。
→了解しております。
実際の使用時には「Spur_set_vel(n.n)」のnの値を、キー入力により可変となるように
しております。(使用方法に問題ありますでしょうか?)

以上、よろしくおねがいします。


On Fri, 7 Nov 2014 12:34:31 +0900
Atsushi Watanabe <
atsushi dot w at ieee dot org
> wrote:

> 進藤様
>
> 渡辺です。
> 問題はおそらくパラメータの設定値が誤っているか、エンコーダの分解能が足りないためです。
> パラメータ設定のため、モータの仕様について2点、確認させて下さい。
>
> ・エンコーダのパルス数は、モータ1回転あたり、ギヤ出力1回転あたり、のどちらでしょうか?
> ・モータの電気的な極数(何周期の駆動波形を与えるとモータ軸が1回転するか、もしくは、モータのホール素子出力のモータ軸1回転あたりのパルス数)を教えて下さい。これは、モータのタイプによりますが、コイルの個数と配線で決まります。
>
> この2点が確認できれば、パラメータファイルのモータに関する部分が作成できます。
> また、エンコーダ分解能が十分かどうかも確認できます。
> (この値を使ってパラメータが設定されていないと、正しく制御できません。)
>
>
> 駆動用のコマンドの中で、
> Spur_set_vel( 1.1 );
> で、速度を1.1m/sに設定されているようですが、
> ギア出力の最大回転数105rpmでタイヤ半径0.0625mですと、最高速度は0.69m/sとなります。
> また、
> Spur_line_FS( 0.1, 0, 0 );
> のコマンドは、ロボットを基準としてx(正面方向)=0.1メートル、y=0メートルの座標を通る、0度方向を向いている直線に従って走行する、という意味です。つまり、今向いている方向真っ直ぐ走り続ける、という意味になります。
>
>
> ご確認よろしくお願いいたします。
>
> // Atsushi WATANABE
> // E-mail:
atsushi dot w at ieee dot org

>
>
> 2014年11月5日 17:47 "進藤@三矢" <
shindo at mitsuya-lab dot co dot jp
>:
> > 渡辺様
> >
> > 進藤です。
> >
> > ご回答頂きありがとうございます。
> >
> > 初回メールの情報に誤りが有りました事と
> > モータの情報が入手できましたので再度掲載します。
> >
> > 【モータの仕様】
> > ・ギヤードブラシレス3相モーター
> > ・駆動電源電圧24V
> > ・無負荷回転数/無負荷電流値:出力軸で105rpm程度,
> > モーター軸1575rpm/0.5A以下
> > ・連続駆動トルク:2.7 N・m以下
> > ・最大トルク:6.0 N・m
> > ・15:1(減速比15)
> > ・局数:磁石数が20のため10極(N局数)
> > ・端子間抵抗:1.8Ω
> >
> > 【主なパラメータ設定値】と設定内容の確認
> > (2軸ブラシレスモータドライバTF-2MD3-R6 User's Manualの5.1項を参考にしました)
> > VERSION 4.00000000
> > COUNT_REV 12.00000000 #[Counts/rev]←1/nの0.1設定でcoordinator起動不可
> > VOLT 22.20000000 #[V]
> > CYCLE 0.00100000 #[s]
> > GEAR 150.00000000 #[in/out]←n(極数)倍のため15*10を設定
> > MOTOR_R 1.35000000 #[ohm]←3/4*Rのため1.8*(3/4)を設定
> > MOTOR_TC 0.134667879 #[Nm/A]
> > MOTOR_VC 70.94594595 #[rpm/V]
> > MOTOR_PHASE 3.00000000 #blashi less
> > RADIUS[0] 0.06250000 #[m]
> > RADIUS[1] 0.06250000 #[m]
> > TREAD 0.38 #[m]
> > CONTROL_CYCLE 0.02000000 #[s]
> > MAX_VEL 200.1 #[m/s]
> > MAX_W 1.57 #[rad/s]
> > MAX_ACC_V 10.20000000 #
> > MAX_ACC_W 3.14000000 #
> >
> > 【駆動コマンド】
> > Spur_set_vel( 1.0 );
> > Spur_set_accel( 0.1 );
> > Spur_set_angvel( M_PI / 2.0 );
> > Spur_set_angaccel( M_PI / 2.0 );
> > Spur_stop();
> > Spur_free();
> >
> > Spur_set_vel( 1.1 );
> > Spur_line_FS( 0.1, 0, 0 ); // 0.1で10cm
> >
> > 【目標回転速度】
> > 125π(タイヤ周長)×105rpm(最高回転数)×60(min)≒2.5[km/h]
> >
> > 【問題点】
> > ・目標回転速度に達していない理由が、
> > パラメータ値によるものなのか?
> > 動作方法によるものなのか?
> > 現行suprファームでの対応の問題なのか?
> > 絞りきれません。
> >
> > 以上の内容で何か判定ができましたら、御教授願います。
> >
> > よろしくおねがいします。
> >
> >
> >
> >
> >
> > On Tue, 4 Nov 2014 20:04:02 +0900
> > Atsushi Watanabe <
atsushi dot w at ieee dot org
> wrote:
> >
> >> 進藤様
> >>
> >> 渡辺です。
> >>
> >> モータのエンコーダパルス数についての情報、ありがとうございます。
> >> 大変申し訳ないのですが、ご利用のモータはエンコーダの分解能が低いため
> >> 現在のTF-2MD3-R6ファームウェアでは制御が難しいようです。
> >>
> >> T-frogのモータドライバは、ロボットの位置を高精度かつなめらかに、
> >> ミリ秒オーダーの応答速度で制御できるように設計しているため、
> >> 1ミリ秒周期で、エンコーダの信号から速度を計算して駆動・制御を行います。
> >>
> >> そのため、主なターゲットのモータとしては、
> >> 例えば、最大3000rpmのモータに500パルス程度のエンコーダ
> >> (100rpmであれば、1万パルス以上)が付いていることを想定しています。
> >>
> >>
> >> 100rpmで、150パルスのエンコーダですと、
> >> 制御周期(1ミリ秒)中のエンコーダカウント数が
> >> 最大でも1パルスしか無いため、速度をほとんど検出できず、制御が困難です。
> >> (NJM2626は、ホール素子のみで矩形波駆動するため、駆動できます。)
> >>
> >> エンコーダ分解能の低いモータ用に、ファームウェアを大幅に変更すれば
> >> 制御可能になりますが、私の所属がドライバ設計時とは変わっており、
> >> あまり時間がとれないため、すぐに対応することができません。
> >> もし、ファームウェアの変更をご自身で行う場合には、
> >> ソースコードは既に下記のリポジトリで公開していますので、
> >> 改変してご利用頂けます。
> >> http://t-frog.com/repos/?p=motor-controller.git
> >>
> >>
> >> 大変申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
> >>
> >> // Atsushi WATANABE
> >> // E-mail:
atsushi dot w at ieee dot org

> >>
> >> 2014年11月4日 17:16 "進藤@三矢" <
shindo at mitsuya-lab dot co dot jp
>:
> >> > 渡辺 様
> >> >
> >> > 進藤です。
> >> >
> >> > 下記について実施してみましたので、報告します。
> >> >
> >> >> 1. カタログ値から事前に与えるパラメータの設定
> >> > →以下の設定としました。
> >> > ・エンコーダパルス数は150Countsで減速比(15)のため
> >> > 150*(1/15)=10としその4逓倍で40としました
> >> > ・OTOR_VCは105*15/22.2=70.94594595
> >> > ・MOTOR_TCは60/(2π*70.94594595)=0.134667879
> >> >
> >> > ** xxxx.param *****************************************************
> >> > VERSION 4.00000000
> >> > COUNT_REV 40.00000000 #[Counts/rev]
> >> > VOLT 22.20000000 #[V]
> >> > CYCLE 0.00200000 #[s]
> >> > GEAR 15.00000000 #[in/out]
> >> > MOTOR_R 14.80000000 #[ohm]
> >> > MOTOR_TC 0.134667879 #[Nm/A]
> >> > MOTOR_VC 70.94594595 #[rpm/V]
> >> > MOTOR_PHASE 3.00000000 #blashi less
> >> > RADIUS[0] 0.06250000 #[m]
> >> > RADIUS[1] 0.06250000 #[m]
> >> > TREAD 0.38 #[m]
> >> > CONTROL_CYCLE 0.02000000 #[s]
> >> > MAX_VEL 10.1 #[m/s]
> >> > MAX_W 0.57 #[rad/s]
> >> > MAX_ACC_V 1.20000000 #
> >> > MAX_ACC_W 3.14000000 #
> >> > MAX_CENTRI_ACC 9.80000000 #[G]
> >> > L_C1 0.01000000 #
> >> > L_K1 0.00000000 #
> >> > L_K2 0.00000000 #
> >> > L_K3 0.00000000 #
> >> > L_DIST 0.40000000 #
> >> >
> >> > GAIN_KP 0.0 # *PI control parameter Kp
> >> > GAIN_KI 0.0 # *PI control parameter Ki
> >> > TORQUE_MAX 0.0 # * [Nm]
> >> > TORQUE_LIMIT 6.0 #[Nm]
> >> > TORQUE_NEWTON 0.0 # * [Nm]
> >> > TORQUE_VISCOS 0.00001 # * [Nm/(count/1ms)]
> >> > INTEGRAL_MAX 0.0 # * [rev]
> >> >
> >> > TORQUE_OFFSET 0.00000000 #[Nm]
> >> > MASS 0.0250000 #[kg](robot+PC)
> >> > TORQUE_FINENESS 0.000005
> >> > MOMENT_INERTIA 0.05476133
> >> > MOTOR_M_INERTIA 0
> >> > TIRE_M_INERTIA 0.04321800
> >> > *******************************************************************
> >> >>
> >> >> 2. 摩擦補償パラメータの調整
> >> >> 2.1 ypspur-coordinator を立ち上げた状態で、ypspur-free コマンドを実行
> >> > →プログラムでSpur_free();関数を実行(フリーモード)させました。
> >> >
> >> >> (摩擦補償のみを行うモードに入ります。)
> >> >> 2.2 TORQUE_NEWTON(クーロン摩擦力項)を少しずつ大きくしながらタイヤを手で回転させて、軽く回転するように調整
> >> > →値を0.1〜900とかにしてみても軽く回転するようにならない
> >> >
> >> >> 2.3 同様にTORQUE_VISCOS(粘性摩擦項)を少しずつ大きくして調整
> >> > →値を0.1〜900とかにしてみても軽く回転するようにならない
> >> >>
> >> >> ※バックドライブが全くできず、手でタイヤを回そうとしたときに、エンコーダのパルスが1つも発生しないモータではこの方法は困難です。
> >> >> その場合には新しい方法を考える必要があります。
> >> > →重いがバックドライブ(手回し)するとパルスは出ている。
> >> >>
> >> >> 3. PI制御ゲインの調整
> >> >> 3.1 ypspur-coordinator を立ち上げてサーボがかかっている状態にする
> >> > →「サーボがかかっている状態」手回しして重く回る状態で良いでしょうか?
> >> >> 3.2 作成したプログラム等で、適当な走行指令を出す
> >> >> 3.3 GAIN_KIを0にし、GAIN_KPを発振しない範囲で大きくする
> >> > →上記、パラメータでは回らなかった。TORQUE_MAXに0.1をいれたら回った
> >> > 「発振」といわれる音がまったくしないので0.1から1200ぐらいまで
> >> > 数値を大きくしたが目標の回転スピードにはならない(回転速度上がらず)
> >> > 50として起動し、Spur_set_vel()で0.01から数値を上げて
> >> > ドライブすると加速はできている
> >> >> 3.4 GAIN_KIを発振しない範囲で大きくする
> >> > →「発振」といわれる音がまったくしないので0.1から1200ぐらいまで
> >> > 数値を大きくしたが目標の回転スピードにはならない(回転速度上がらず)
> >> >
> >> > 以上が状況です。
> >> >
> >> > ちなみ、「PWM型三相DCブラシレスモータ制御IC(NJM2626)」(新日本無線)ドライバにて
> >> > ソフトなしでモータのみ単純駆動をしたところ、目標スピードで
> >> > 回る事が確認できました。
> >> >
> >> > 「yp-spur」と上記IC(制御IC)との単純な動作の違いが有り
> >> > ・モータ無通電時は双方とも手で軽く回る(ギア抵抗分の重さ?)が
> >> > 通電により制御ICは正転方向(スイッチにより指定)に軽く回り、逆方向に重い
> >> > 状態となるが、yp-spurは両方向とも重くなる(フリーモード時も同様)
> >> >
> >> > この違いは、yp-spurで回転速度が上がらない事と関連するとは思えませんが
> >> > 報告しておきます。
> >> >
> >> > 以上、宜しくお願いします。
> >> >
> >> >
> >> >
> >
> >
> >

いつもお世話になっております。三矢研究所の進藤です。

以上、よろしくお願い致します。
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株式会社三矢研究所 技術部  進藤 裕
Yutaka Shindo [
shindo at mitsuya-lab dot co dot jp
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Mitsuya Laboratories Inc. Equipment Section
〒215-0021 神奈川県川崎市麻生区上麻生6-31-18
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References