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Future Robotics Groundworks from Tsukuba - T-frogプロジェクト

筑波大学知能ロボット研究室で研究の基盤として用いている移動ロボット“山彦”シリーズ 筑波大学 知能ロボット研究室の移動ロボット

このプロジェクトは筑波大学 知能ロボット研究室で、研究を進めるためのベースとなっている移動ロボットの基盤技術を、茨城県内や周辺の中小企業に技術移転することを目的として2010年にスタートしました。それにより、この地域の制御・ロボット系企業の技術レベルの向上を図り、同時に我国におけるロボット技術の応用の基盤を強化することを目指しています。

筑波大学 知能ロボット研究室では30年に渡って、自律的な移動ロボットの技術についての多くの研究成果を生み出してきました。各々の成果は、各時点の新しいアイディアや研究の結果ですが、その新しい成果を生むためのベースには、20年以上前から既に公開され、学会や大企業の研究開発部門の一部では常識となっている、基盤的な考え方や技術が横たわっています。この分野では、今まで移動ロボット技術に取り組んでいない企業が新しい研究成果を取り込んで実用化を図ろうとしても、基盤的技術の習得なしには、その実現は極めて難しいという現状にあります。また、今までに積み重ねられてきた移動ロボットの基盤的技術には、基盤的であるが故に、ロボットに限らずもっと広い多くの分野に適用しても有用な技術が多く含まれています。

そこで本プロジェクトでは、大学に蓄積した、移動ロボットの基盤となっている技術の、参加企業への移転を行っています。基盤的な技術といっても、適切な教科書があるわけではなく、また、例え教科書があってもそれを読むだけでは本当に必要な技術の内容は理解できません。本プロジェクトでは、筑波大学が有する実験・研究の道具としての移動ロボットプラットフォーム「山彦」を参考として、参加メンバーが共同して自ら新しいロボットプラットフォームのハードウェアとソフトウェアを作り上げてきました。メンバーが必要で有用な技術を自分の目で確かめ経験することにより技術を習得しているため、応用力の高い技術を提供し、これを利用した研究・開発の技術サポートを可能にしています。

T-frogプロジェクトの主な活動

2010年12月
プロジェクト発足
2011年10月
オリエンタルモーターフェアにてロボットの展示・デモンストレーション
2012年2月
工業技術センター 成果発表会にてロボットの展示・デモンストレーション
2013年5月
日本機械学会 ロボティクス・メカトロニクス講演会2013 in Tsukubaにて機器展示